鼻あてのない眼鏡


なんていうか、こう、未収録のものがほしいなって思って(何に?)、日記を書くのを数日渋っていた。いいことなのかもしれない。短歌がたくさんできた。短歌研究新人賞は2首しか載らなかったけれど、いい。なんとなく腑に落ちた。

 


この2ヶ月のことが2年のことのようだな、と思っていたら、同じようなことをミドリが言い出すので笑ってしまう。 tofubeatsが台湾でBABYやった時のさあ。いいよね。わかるよ。この前一緒に花火を見たときに、かたくなに若者のすべてを聞かせてくれなかったのは、そのあとこうしてもっと大きな花火を見るってわかってたからなの?イヤホンをふたりで分け合いながら、14歳みたいだな俺ら。とミドリが笑う。そうだね。臆病になっているんじゃなくて、何も知らない頃に戻ったような心地だよ。

 

 

仙台にも盛岡にも誰かとの思い出がgooglemapのピンみたいに埋まっている。思い出したくないことも多くて、なるべく避けて通るからどんどんピンは増える。気がついたら身動きが取れなくなっていて、せめて苦笑いをしないようにへらへら歩く。地図を全然覚えられなくて良かった。どこに何のピンがあるのか、わかってしまわないほうがいい。このピンはあのときの、それであのピンのときはさ、ってふたりで歩きながら少しずつ抜いていけたらいいのに、もし、いつか、このピンも、と考えるのをやめたい。浮かぶ気持ちに重りを括りつけようとして、浮きそのものが割れそうで、もうどうしようもない。見えないものを見ない、聞いていないことを聞かない、何にも考えていないような顔をして、要らないことまで考えすぎてしまう。

好きすぎてしまう。

 

 

ミドリはろうそくの火が揺れるのが苦手で、わたしはメニューに迷うのが苦手で、でも、レモネードはいままででいちばん美味しかったし、ウォーリーはすぐに見つかる。

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ウォーリーがすぐに見つかるのはつまらない人生じゃないよ。見つけなきゃいけないものはいくらでもあるんだから。

 

 

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夏の夜の、光はピンクと緑色になる。
ちかバルーン、初めて見たって言われた。ほんとうに?いまのいままで?しゃぼんだまよりこっちのほうが好きだ。勝手に飛んでいかないし、割るときは自分が失敗した時か、自らの手で壊す時だから。

 

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何かがだぶってしまっても、ぼやけて見えても、重なっている濃いところがほんものだよ。見失わないように。

 

 

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