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めくるめくスピードであまりにも予想外の方に進む人生ばかりやっているうちに、口癖は「ちょっと待って」と「うそでしょ」になってしまった。自らハンドルをぎゅんぎゅん言わせてコーヒーカップを回しながらそう思った。この人生を、選んだもののようにも、選ばれたもののようにも、ランダムに与えられているもののようにも思うけれど、どれにしたって誰に何を言われる必要もなくて、消費される必要もなくて、勝手にやるから勝手にさせてやる力が、わたしには必要で。

 

しょぼい遊園地は思ったよりも迫力のあるアトラクションばかりで、回されたり逆さまにされたりして、前髪をボサボサにして何歳も老けて出口から出たりした。こども向けの3Dシアターティラノサウルスに食べられてしまうところで終わる。あまりにすっきりしたバッドエンドにすっかり笑ってしまう。そうだよなあ。食べられたらおしまいだよなあ。物語に救済されようとしても、物語がハッピーエンドだとは限らない。けど。バッドエンドでもこんなに笑ってしまうんじゃ何にせよ、何にせよじゃんな。

 

巨大迷路のゴールは入り口のすぐ横だった。迷って迷って、あんなに歩いたり走ったり踊ったりしても、結局同じところに戻ってきてしまう。ここじゃ多分叶わない気がするんだって桜が咲く前に飛び出した場所で、愛している。

 

大丈夫だよって自分に何度も何度も何度も何度も何度も、何度も言っている。少なくとも去年の今頃からは想像もつかないくらいしっかりやっていて、朝食にはコーヒーで、コーヒーには砂糖を入れない。

 

 

 

 

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ティーカップは観覧車の上から見ると本物のティーカップみたいだった。

 

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